2024年03月11日

「過去問演習」のしかた

さて、「合格」に向けて注力しなければならない「過去問演習」ですが、
初学者の方は、そもそもやり方がわからないと思いますので、
次にその留意点を挙げます。


■ 過去問」は、同じ問題を本試験までに少なくとも3~4回は解くものである。
  但し、自分の中で完全に「この問題については理解できた」と実感したら、
  もう解く必要はありません。代わりに他の同様の問題を解くべきです。
  過去問はさかのぼれば、いくらでもあります。

■ 「過去問演習」の際には、ボールペンを使ってはいけない。
  必ず鉛筆かシャープペンシルを使い、なるべく問題集そのものに
  書き込みをしないようにしましょう。
  なぜなら、先に申し上げた通り、過去問は同じ問題を複数回解くことが
  通常なので、問題文上に痕跡を残してしまうと、次回以降、自らフラットに
  学力をはかる際の妨げになるからです。

■ 世上、あまり言われていないことですが、
  私は、 「過去問は古いものから解くべきと考えます。
  なぜなら、宅建試験の問題は、年々難易度が増しているからです。
  従って、仮にあなたの目の前に、ある学習項目(例えば、民法の「代理」)の
  令和5年、平成20年、平成15年の問題があるとしたら、
  平成15年⇒同20年⇒令和5年に並べ直して解くほうが、スムーズに理解でき、
  脳に知識を納めやすいはずです。

■ 住宅新報出版の<分野別過去問題集>は解説も詳しく、すばらしい教材ですが、
  掲載問題数が300問(⇒単純に考えて、本試験6ヶ年分)と少ないため、
  学習に慣れてきたら問題数が多く、解説が充実した
  他の過去問題集を購入する必要があります。
  購入するならば、予備校系(LEC・TAC・日建学院など)のものは、
  解説も詳細で、バグも少ないのでおすすめです。
  できれば、大きな書店で手に取って比較検討して下さい。

「過去問演習」のしかた



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Posted by 久保 剛(くぼ たけし) at 10:00 │学習方法