2024年03月12日

「問題集」の特性と、使用時期・活用方法

さて、宅建に限らず、資格試験攻略のためには
「過去問学習」が必須なのですが、
市販されている問題集にはそれぞれ特性があります。

その特性をじゅうぶん理解した上で、効率的な学習をしましょう。

「分野別 過去問題集」
・学習の導入部から本試験直前まで、最も長い期間使用できる問題集です。
・授業内容の復習⇒知識の定着、弱点補強と、実力アップのために欠かせません。
・「過去問」ですので、<問題>自体はどの出版社のものでも同じですが、
 <解説>は出版元によって、その質に大きな違いがありますので、選定の際には
 留意しましょう。

「50問ワンセットになった過去問題集」
・主として、8月から試験直前までに使用する問題集です。
・ひと通りのインプットが終った後に、「2時間の試験時間をどのように使うか」、
 また、「総合的にどれだけの実力がついたか」を測るために使います。
・気をつけたいのは、古い問題から新しい問題という流れで解くべきだということです。
 〇 H22⇨R5
 × R5⇨H22
 これは、ご承知のように、新しい問題ほど長文化しており、難易度が高いからです。

「一問一答式 過去問題集」
・四肢択一の問題は、「必ずどれかが正解だ」という逃げ道がありますが、
 一問一答の場合は、それがありませんので、知識の精度を高めるのに最適です。
・ひと通り四肢択一をやりつくした方や、お仕事の合間のこま切れの時間を
 活用したい方に向いている問題集だと言えるでしょう。

「予想問題集・模擬試験」
・もちろん、9月以降の直前期に使うべきものですが、
 注意したいのは、これらに登載されている問題はあくまでも「新作」問題ですので、
 過去問の質には及びません。
 したがって、過去問をじゅうぶんにやり尽くしてから、
 本試験直前のコンディション調整や、ご自分の新たな弱点を見つける目的で
 使って下さい。

さあ、いよいよ開講しましたので、
初学者の方は授業の進度に合わせて、どんどん過去問を解いて行きましょう!


「問題集」の特性と、使用時期・活用方法



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Posted by 久保 剛(くぼ たけし) at 10:00 │学習方法